水曜日, 5月 10, 2017

江戸時代の「入墨刑」に関して

 

額や腕に恥ずかしい紋様を入れられてしまう!?

 江戸時代の「入墨刑」に関する事実


入墨(いれずみ)は、人類と長い付き合いのある文化のひとつだ。
縄文時代の土偶に入墨みたいな模様が描かれていたり、古事記や日本書紀に入墨の記述があったりと、日本での歴史も古い。
宗教、呪術、情念、美意識、個体識別、ファッション・・・などなど、入墨にはいろんな意味合いがある。

日本では江戸時代、その特性を利用して、「入墨刑」という刑罰があったそうだ。
罪人に入れる入墨は地域差があったようで、地方によっては絶望的に恥ずかしいものも・・・



犯罪抑止を目的に始まった「入墨刑」

「入墨刑」が行われるようになったのは、江戸時代中期のようだ。江戸や大阪などの都市部に人口が集中し始め、その結果、犯罪が多発。それを抑止する目的で「入墨刑」が用いられるようになった。

 簡単に消すことができない入墨は、犯罪者を区別する方法として、また犯罪者予備軍への見せしめとして最適だったのかもしれない。


地域によってさまざまな入墨が彫られる

「入墨刑」で彫られる入墨のデザインは、全国で統一されていたわけではない。地域によってさまざまなパターンと、さまざまなデザインがあったみたいなんだ。

 例えば、江戸の罪人の場合だと、腕の関節より少し下あたりに2本線の入墨が彫られた。これが大阪だと、ちょうど腕の関節あたりに2本線が入る。京都では濁点のような2つの点々が、長州ではひし形が、それぞれ二の腕に彫られた。




広島の「入墨刑」が絶望的にはずかしい・・・

腕はまだいい。なぜならば、服を着れば隠せるからである。刑罰なのだからいいも悪いもないのかもしれないが、それでも腕はまだいい。しかし、額は最悪である。

 高野山では丸い点、肥前ではバツ印、阿波では3本線をなんと額に彫られたという。きっと、すごく目立つ。悪目立ちする。





特にやばいのが広島で、初犯時は「一」を彫られ、再犯時はそこに「ノ」が加えられる。3度目に犯罪を犯すと・・・さらに2画がプラスされて「犬」が完成したワン。

 額に消えない「犬」の文字。今後の生活に不安しか感じないけど、三度も罪を犯したのだから額の「犬」ぐらい我慢しなさいってことかなって。今ならニックネームはポチかな?っていうか江戸時代の人は犬に何て名前を付けてたんだろう?












via:Dangerous mindsなど・translated by usagi / edited by parumo