月曜日, 2月 15, 2016

Porsche 718 boxster & 718 boxster S

「ポルシェ718ボクスター」(左)と「718ボクスターS」(右)。

 

ポルシェ「718ボクスター」の予約受け付け開始

 

ポルシェ、「718ボクスター」の日本導入を発表

ポルシェ ジャパンは2016年1月27日、「718ボクスター」と「718ボクスターS」の予約受け付けを同年2月1日に開始すると発表した。


車名は往年のミドシップスポーツカーに由来

ポルシェ718ボクスターは、4気筒の水平対向エンジンをミドシップ搭載したコンパクトな2シーターオープンモデルである。従来の「ボクスター」と 「ボクスターS」が大幅改良するのに伴いモデル名が変更されたもので、「718」の名称は1950~60年代にタルガ・フローリオやル・マンなどのレース で活躍した4気筒エンジンのミドシップスポーツカー「ポルシェ718」に由来する。


「718ボクスターS」。「718」の車名は1950~60年代に活躍したレーシングカーに由来する。


トランスミッションには両モデルとも6段MTと7段AT(PDK)が設定される。ハンドル位置についても左と右が用意されるが、左ハンドル仕様の予約受け付けについては、2016年4月1日から4月30日までの期間限定となっている。

価格は以下の通り。

・718ボクスター(6MT):658万円
・718ボクスター(7AT):710万4000円
・718ボクスターS(6MT):852万円
・718ボクスターS(7AT):904万4000円

欧州を皮切りに、2016年4月30日から順次、各国に導入される予定。


新開発の水平対向4気筒ターボエンジンを搭載


先述の通りエンジンはいずれも4気筒で、718ボクスターには2リッター、718ボクスターSには2.5リッターの水平対向4気筒ターボが搭載される。いずれも可変ジオメトリー機構を用いたターボチャージャーを搭載しており、従来のボクスターやボクスターSより、最高出力と最大トルクが向上している。具体的には、718ボクスターの最高出力は従来モデルより35psアップの300ps、最大トルクは10.1kgmアップの38.7kgm。718ボクスターSは35psアップの350ps、および6.1kgmアップの42.8kgmとなっている。

これにより動力性能も向上しており、718ボクスターは0-100km/h加速は4.7秒(従来モデルより0.8秒の短縮)で最高速は275km/hを、718ボクスターSは4.2秒(0.6秒の短縮)と285km/hを実現している(いずれも7段PDK仕様のスポーツクロノパッケージ装着車)。

同時に燃費性能の改善も図られており、7段PDK仕様の718ボクスターは6.9リッター/100km(約14.5km/リッター)、718ボクスターSは7.3リッター/100km(約13.7km/リッター)となっている(NEDC計測値)。


「718ボクスター」には300psの2リッターフラット4ターボエンジンが搭載される。

「718ボクスターS」には350psを発生する2.5リッターフラット4ターボエンジンが搭載される。

オプションでLEDヘッドライトも用意


エクステリアデザインも変更されており、フロントまわりではより大型のクーリングエアインテークや、LEDデイタイムランニングライトを統合したバイキセノンヘッドライトを装備。オプションで4灯のデイタイムランニングライトを備えたLEDヘッドライトも用意されている。

一方、サイドビューではフェンダーやサイドシルの形状を変更するとともに、2つのフィンを備えた大型エアインレットパネルを採用。新デザインの19 インチホイールに加え、20インチホイールもオプションで用意される。リアビューではテールライトの仕様を変更したほか、左右のテールランプをつなぐアクセントストリップとその中央に配した「PORSCHE」のロゴにより、ワイド感を強調している。

「718ボクスターS」のリアビュー。テールライトの仕様が変更されている。

「718ボクスターS」。オプションで4灯のデイタイムランニングライトを備えたLEDヘッドライトも用意されている。

ポルシェ最新のインフォテインメントシステムを採用


シャシーもコーナリング性能を高めるために見直しが図られており、電動パワーステアリングは従来モデルより10%ダイレクトな設定。サーキットと日常走行の両方において、より俊敏で操縦しやすくなっているという。

718ボクスターには車高を10mm低める「ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)」が、718ボクスターSには車高を20mm低める「PASMスポーツシャシー」がオプション設定される。同じくオプションの「スポーツクロノパッケージ」については、最新の「911カレラ」シリーズと同じく、ドライビングプログラムスイッチの中央にスポーツレスポンススイッチが追加された最新式のものとなっている。
またインフォテインメントシステムについても強化が図られており、オプションでオンラインナビゲーションやWi-Fi ホットスポット、Apple CarPlayなどの機能を追加可能な「ポルシェ・コミュニケーションマネージメントシステム(PCM)」が採用されている。



「718ボクスター」

「718ボクスターS」

「718ボクスターS」

「718ボクスターS」のインテリア。



伝説のポルシェ 718が、再びその姿を現わします。



Porsche 718


ポルシェ ミッドシップエンジンスポーツカー


ミッドシップエンジンスポーツカー。ポルシェにおいて、それは長い伝統を誇ります。始まりは、1953年のポルシェ 550スパイダーの登場。サーキットとロードにおいてセンセーションを巻き起こしたこのスポーツカーは、車両重量わずか550kg。1956年のタルガフローリオでは、同クラスのライバル達を約15分もの差をつけてフィニッシュラインを駆け抜けました。ミッドシップエンジンの優れたコンセプトと徹底的な軽量設計によって実現した鮮烈な走りを、人々に強く印象づけたのです。

軽量、高速、そして美しい外観。これらを追求し、理想的な姿へ磨き上げることでポルシェ 718はミッドシップエンジンスポーツカーの進化を示しました。718は数多くのレースで勝利するとともに、ポルシェ ファンやポルシェのドライバー達の心を魅了したのです。圧倒的なパワーウエイトレシオによって、ポルシェ 718の最高速度は260km/hに達し、極めて優れた操作性も実現しました。このような性能の向上により、ポルシェ 718は先代モデルの勝歴を再び塗り替えたのです。1959年、1960年のタルガフローリオでの勝利は、その真価を特に証明しました。1990年代中盤においても、ボクスターの進化を通してポルシェのミッドシップエンジンスポーツカーの長い伝統は脈々と受け継がれました。10年後には、ボクスターと同じくポルシェ生粋のミッドシップエンジンスポーツカーであるケイマンがラインナップに加わりました。

心高鳴る新しい歓び、718シリーズ。

私達には、ポルシェの伝統を継承していく使命があります。つねに先進の技術やアイデアを探求し、ポルシェならではのミッドシップエンジンスポーツカーの未来を創り出すスタイルを貫きます。そして、718はサーキットを走る車の水準を塗り替えました。2016年初めに、718ボクスターおよび718ケイマンが先代モデルの後継として登場する予定です。「インテリジェント パフォーマンス」を追求するポルシェの信念は、いつの時代も決して変わることはありません。

次世代の718ボクスターと718ケイマンは、その名に冠されたモデルタイプ「718」がモータースポーツを原点にしたスポーツカーの系譜であることを物語っています。新たに開発された車両と高効率エンジンにより、この伝統が現代のコンセプトで再び具現化されました。

新開発された水平対向4気筒ターボエンジン

718シリーズは、1957年に誕生した4気筒ボクサーエンジン搭載のポルシェ 718の伝統を踏襲しています。新開発の4気筒ボクサーターボエンジンが採用され、その磨かれたパワーが、ミッドシップエンジンスポーツカーのパフォーマンスをさらに高め、次世代の扉を拓きます。
他と一線を画す最大の違いは、「ボクスター」と「ケイマン」の名称に息づきます。これらは718シリーズとして、今を刻むモデルと歴史を残したモデルの融合です。いずれも、妥協のないスポーツ性を徹底的に追求することで進化を遂げた、スポーツカーの夢を体現する車なのです。

 

 

MP4; 32.5 MB WEBM; 7.3 MB OGV; 10.6 MB

 

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