土曜日, 12月 05, 2015

スミソニアン博物館、所蔵品のデジタル画像を公開

スミソニアン博物館、所蔵品4万点超のデジタル画像を公開。非商用なら再利用も無償


米スミソニアン博物館が、所蔵品を撮影したデジタル画像ギャラリーを公開しました。1億4000万点以上ある所蔵品のなかから選んだ4万点以上が公開され、私的用途であれば無償でダウンロード、再利用が可能です。

このデジタル画像ギャラリーは昨年3月に「2015年の早い時期での公開」を予告していたもの。思いのほか早くその約束が実行されたことになります。

4万点を超える画像は、容量にして10テラバイトにも上ります。すべて中東~アジア地域を中心とした歴史的資料で、エジプトのレリーフ、チベットの曼荼 羅、クメール王朝時代の陶磁器などが含まれます。なかでも日本の品は中国に次いで多く、葛飾北斎や伊藤総山などの絵画、版画をはじめ絵巻物、屏風、陶磁器 から古い写真まで幅広いジャンルにまたがって公開されています。
 

公開ページでは文化や国/地域、時代などから目的の所蔵品を検索可能。メニューをクリックして検索条件を指定できるほか、テキスト検索もできます。また各 文化圏ごとの壁紙も用意しており、PCやタブレット、スマートフォンから Gmail、Twitter、Facebook 用のサイズなどが提供されています。

なお、スミソニアン博物館は非商用利用にかぎり、公開した画像の再利用を許可しています。学術・教育用途やプレゼンテーションはもとよりタトゥーの図柄、ハロウィンのコスチューム、無償かつ広告の入らないスマートフォンアプリといったものにまで利用可能とのこと。

ちなみに、スミソニアン博物館はその所蔵品が膨大なあまり、ごく一部しか展示することができません。そのため、少しでも多くの所蔵品を公開すべく、2013年には収蔵品の3Dプリントデータの公開をはじめています。また昨年12月には現職のアメリカ大統領バラク・オバマ氏を3Dスキャン、出力した胸像の展示も行っていました。

スミソニアン博物館、収蔵品の3D プリンタ用データを無償配布。


  source: Smithsonian