水曜日, 7月 01, 2015

ThinkPad Stack|lenovo, LenovoThinkpad, thinkpad, thinkpad stack


レノボThinkPad Stack発売、選んで重ねる重箱型PCアクセサリ





レノボ・ジャパンが重箱のようなユニークな形状のPC用周辺機器、ThinkPad Stackシリーズを発売しました。4種類のユニット(後述)がセットになった『ThinkPad Stackプロフェッショナルキット』の直販価格は3万9500円(税別)。

ユニットの内容は、1TBの外付けHDDと無線LANルーター、そして1万mAhのモバイルバッテリー、Bluetoothスピーカーの4種類。機器間の接続はユニットをスタック(積み重ね)するだけで可能で、ノートPCとUSB接続する場合でも、ケーブル1本だけでスタックした機器すべてが使えるのが特徴です。

レノボ ノートPCアクセサリ ThinkPad Stack

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ポイントは、ユニット間の接続方法。電源とデータはユニットの天面と底面にあるポゴピン(スプリングプローブ)端子によって接続。物理的な固定も四隅のマグネットでなされます。



このため複数のユニットを使う場合でも、PC側からUSBケーブル1本だけ接続すればデータと給電がOK。積み重ねるだけで他の機器も使えるようになる、というシステムです。もちろん、それぞれ単独で使うことも可能です。




ユニットの基本的存在となるのが『ThinkPad Stack ワイヤレスルータ/1TBハードドライブキット』。これら2モデルのみはセットになっており、その場合の直販価格は2万7000円(税別)です。

こう聞くと、「なぜルーターとHDDがセットに?」と思うでしょうが、実はこの組み合わせ、PCだけでなく、AndroidやiOS機器とのデータ交換も考慮したため。ワイアレスでしか接続できないモバイル機器からのデータバックアップやファイル交換を行うべく、ルーターがセットになっているというわけです。



ルーターの対応無線LAN規格は、IEEE 802.11 a/b/g/n/ac。LAN側の最高速度は2.4GHz帯が150Mbps、5GHz帯が433Mbps。接続対応機器数は5台まで。



アップストリーム側は100BASE-TXのEthernet(有線LAN)かUSB。後者はUSB接続のLTEモデム(いわゆるUSB LTEアダプタ)との組み合わせで使えます。製品ジャンルとしては、出張先のホテルなどで用意された有線LANで使う、USB給電の超小型ルーターに近いポジションですが、USBモデムとの併用でモバイルルーター的な運用も可能というわけです。



HDD側は容量が上述のように1TB。USB側は3.0に対応します。ただし他の機器、つまりポゴピンを経由した転送速度はUSB 2.0相当となりますので、速度を活かすためには直結する必要があります。端子形状はマイクロB端子(3.0)仕様。ただし内部ドライブは2.5インチHDDなので、USB 3.0経由でのアドバンテージは比較的高くはありません。

ルーターの本体サイズは、136×76.8×16mm(幅×奥行き×厚さ)、重量は138.5g。HDDが136×76.8×14mm(同)、211.6g。底面積のイメージとしては、一般的なUSB接続の2.5インチHDDケースサイズです。


続く『ThinkPad Stack Bluetoothスピーカー』はモデル名の通り、Bluetooth 4.0接続のステレオスピーカー。単体での直販価格は1万1000円(税別)。

PC用のスピーカーだけあり、ノイズキャンセリング機能付きの通話用マイクも搭載します。アンプ部の出力は2W×2チャンネルと、このクラスの製品としては水準。オーディオ入力としては直径3.5ミリのいわゆるステレオミニ端子も備えるため、有線接続での使用も可能です。

接続した機器側の簡易リモコン機能も搭載。本体ボタンから音量の上げ下げとミュート、再生/一時停止が制御可能です。

またモバイル用途で便利な充電式バッテリーも搭載。容量1500mAhで、公称バッテリー駆動時間は8時間を確保。さらに後述するバッテリーとスタックすることで、連続48時間の動作が可能になります。

充電は本体のUSB 2.0(マイクロB端子)か、ポゴピン経由、つまり他の機器を介しても可能です。本体サイズは136×76.8×28mm、重量は242g。

『ThinkPad Stack 10000mAh パワーバンク』は、容量1万mAh、2系統出力対応のUSBバッテリー。単体での直販価格は7500円(税別)。

モバイルバッテリーとしてUSB機器への充電が可能なだけでなく、Stackシリーズの電源ユニットとしての役割を持っており、ポゴピン経由でスタックされた他のユニットへ給電が可能になります。

なおポゴピンの電源仕様は5V/4A、最大20W。瞬間的に大電流が必要なBluetoothスピーカーやHDDの同時使用でも余裕のある仕様です。

USB出力は5V/2ポート合計2.1A(最大電流)。1Aが必要な機器の2台同時充電などにも対応します。またバッテリー残量表示用のLEDも搭載。約25/50/75/100%の4段階となります。本体サイズは、136×76.8×16mm、重量は242g。1万mAhのモバイルバッテリーとしても水準の重量でしょう。


ソフトウェア面でも、それぞれのユニットの設定や動作状況の確認が簡単にできる専用アプリケーション『ThinkPad Stackアシスタント』を用意。

使用にはワイヤレスルーターが必要ですが、対応OSであるWindows 、Android、iOS(7月上旬配布予定)にインストールすると、ルーターの接続台数や速度、HDDの空き容量、バッテリーの充放電状態などが一元的に管理できます。

さらにスピーカーの音量調整やHDDのファイル操作も可能。HDDのところで紹介したモバイル機器とのファイル共有などは、このアプリを介することで容易になります。接続が簡単というハード面のメリットのみならず、ソフト面でも管理の手間を下げるための工夫がなされているわけで、このあたりは管理コストの低減をアピールし続けるThinkPadシリーズらしいところでしょう。



なおスタックの制限に関しては最大5台まで。ただし複数接続可能なのはバッテリーと外付けHDDのみで、なおかつ最大2台。さらにルーターとHDDは隣りに配置する必要があります。これはファイル共有機能を使う上の制限。
ちなみに2月の発表会では、PCからのUSB接続をバッテリーに対して行っていました。



このように、ThinkPad Stackは、スタックするだけで複数の周辺機器を拡張でき、さらに単独での使用も可能というユニークな設計がポイント。デザイン的にも良い意味でThinkPadシリーズらしい統一感があり、目を惹きます。

ThinkPadのデザインは松花堂弁当の箱が発想元になっている、という話は、古くからのノートPC好きであれば知られているエピソードでしょうが、これになぞらえれば、Stackはまさに周辺機器の重箱と呼べそうです。デザインのみならず機能面からも重箱の良さを追求したところが、実はユニークな周辺機器を得意とするレノボらしいポイントでしょう。