日曜日, 8月 10, 2014

ビットコイン(Bitcoin)とは何か?

 

ビットコイン(Bitcoin)とは何か?









ビットコインとはプログラミング言語で書かれたソフトウェアであり、世界で初めてブロックチェーン上で走る「仮想通貨」のことを指します。


ビットコイン(Bitcoin)の他にもイーサリアム(Ethereum)やビットシェアーズ(BitShares)やライトコイン(Litecoin)などの仮想通貨が存在します。

ビットコインは最初にできた仮想通貨というのもあり、知名度が高く、最も出来高(取引高)の高い仮想通貨の一つとして取引されています。

今回はビットコインの本質について解説していきます。





そもそもビットコインとは何か


ビットコインは2009年に「Satoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)」と名乗る開発者が開発してリリースした仮想通貨です。デジタルなので実物としての形はなく、送金や決済やトレード は全てインターネットを介して行われます。しかし、仮想通貨は電子マネーとは根本的に違い、全く異なった性質を持っています。


では、ビットコインの代表的な特徴を解説していきます。

  • 中央銀行が存在しない
  • 送金手数料が激安である
  • 採掘(マイニング)でビットコインの数が増えていく
  • 供給量の上限が決まっている



中央銀行が存在しない

ビットコインの最も大きな特徴として、発行や管理をしている政府や中央銀行が存在しないことが挙げられます。中央で管理する団体が存在しないため、decentralized currency(分散通貨)とも呼ばれています。

中央機関が不在のため、あなたがコントロールするウォレットにビットコインを入れておけば、従来型の銀行のようにテキトーな理由で口座が凍結されたり、差し押さえたり、ある日突然ベイルインしてあなたのお金が使われてしまうようなリスクがありません。

しかし、逆から言うと、ビットコインの価値を担保してくれる機関が存在しないので、ビットコインの価値が暴落したり、ゼロになってしまった場合でもその損失は誰も担保してくれません。つまり、ビットコインに移行することは従来型のお金への考え方を捨て、新しいパラダイムに移行することを意味します。

「銀行よ、いままでありがとう。これからは自分で自分の銀行になります」と宣言することなのです。



送金手数料が激安である

ドルや円を送金するときには手数料がそれなりにかかってしまいます。海外送金であればさらに高い手数料がかかってしまいます。
しかし、ビットコインの送金のときにかかる手数料は激安です。仲介者が不在のPeer-to-Peer(ユーザーからユーザーへ)システムならではの特徴です。



採掘(マイニング)でビットコインの数が増えていく

ビットコインの供給量は採掘(英語ではマイニングと言う)をすることで増えていきます。かつてアメリカで起きたゴールドラッシュを想像してみてください。それと同じだと思ってください。 実際のゴールドラッシュでは金が発見された土地に多くの人が殺到し、金脈を探し当てて一攫千金を狙おうとする採掘者で溢れ返りました。ビットコインの世界ではビットコイン・マイナー(Bitcoin Miner)というソフトウェアを使い、パソコンにとても複雑な計算をやらせて、解くことができたらご褒美としてビットコインが手に入ります。 ビットコインを採掘する人からしてみれば、ビットコインを手に入れたいので、パソコンの余剰能力をネットワークのために提供しますが、実際にはその余剰能力は他人のトランザクションの承認作業を手伝うこと、つまりビットコインネットワークを維持するために使われているのです。 ビットコインが最初に出回り始めた頃はビットコインを採掘できる量は多かったのですが、時間が経てば経つほど採掘できる量が減っていくようなシステムが組まれているため、現在は昔のような量を採掘することはできません。 また、ライバルも格段に増えたので、採掘はとてもハードルが高くなりました。ITのプロ集団が組織レベルでビットコインの採掘に力を入れているので、多くのビットコインが彼らによって先に採掘されてしまいます。 ですから、いまから個人で採掘しようとしても採算が合わない場合があります。(マイニングできるビットコインの数より電気代の方が高くつくという意味です。)そのため、今から個人レベルで採掘を始めるのは全くおすすめできません。



供給量の上限が決まっている

ビットコインは金(ゴールド)のような性質を持っています。どういうことかというと、上記で説明したように採掘というプロセスで供給量が増えていき、最終的に市場に出回るビットコインの数は最大で20,999,999.9769BTCになるとされています。 現在の貨幣システムでは金本位制(紙幣をゴールドに交換できる制度)はなくなり、金に裏付けられた兌換紙幣ではなく、金に交換できない不換紙幣が採用されています。 これは中央銀行は無尽蔵に紙幣を発行できるということになります。無尽蔵に紙幣を発行できるということは、好きなだけ紙幣を発行して、国民を奴隷化し続けることができるということでもあります。 このねじ曲がったシステムに憤りを感じている人々は、最大供給量があらかじめ決まっているビットコインのシステムに価値を見い出し、ビットコインの人気が高まっていく要因になりました。ビットコインはデジタルなゴールドであると言えるでしょう。




なんで人々はビットコインに価値があると思うのか

なぜ人々はビットコインに価値があると思うのか、それは人それぞれ考え方が違うので一つの答えはありません。

「みんなが使い出したら、それを使って価値の保存や交換の媒体として利用できるから」という人もいれば、「法定通貨のような不換紙幣にはもはや価値があると思えないから」という人もいれば、「ビットコインは供給量の上限が決まっていて、それを手に入れるには採掘するしかなくて、人間が後から捩じ曲げることができないシステムをフェアだと思うから」という人もいれば、「もう現金なんて古くて、今後はインターネット上で全てが完結するのが未来ってもんでしょ」っていう人もいれば、「銀行のやっていることはもう信じられない。履歴はブロックチェーンにオープンに晒すのが筋ってもんよ」っていう人もいます。 あなたなりに、なぜビットコインに価値があると思うのか、その理由を自分に問いてみることは大切なことなので、自分に聞いてみましょう。




まとめ

いままでのお金の考え方を変えないまま、「儲かるって誰かから聞いたのでビットコインを始めてみました」的な思想でビットコインの世界に飛び込むことはおすすめしません。

なぜなら、ビットコインはいままで使っていた「法定通貨」とは次元の違うものだからです。ビットコインの世界に飛び込んだら、トラブルが起きても「人に責任を押し付ける」ようなことは一切できなくなりますし、資産の管理は100%自己責任になります。

 元々この世界は自己責任の世界でしたが、人類は「銀行」というシステムを使うことで自由を失う代わりに甘えたり寄りかかったりすることができましたが、仮想通貨の世界に行ったら、自由を取り戻す代わりにこれでもかというくらい「自己責任」の世界を目の当たりにすることになります。

サラリーマンの人が自営業の人になるくらいの違いだと考えると分かりやすいかも知れません。 あなたは今後も「制限」の道を取るか、それとも「自由」の道を取るかを決める岐路に立っています。

私が言えることは、全世界規模で言うと「自由」を選ぶ人が確実に増えてきているということだけです。どちらが良いか悪いかということはありませんので、あなたにとって選びたい道を選んでください。





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