木曜日, 2月 28, 2013

「StickNFind」コイン型 Bluetooth トラッカー

StickNFind Bluetooth tracking stickers to ship next week, get
 extended range

IndieGoGoで出資を募っていたコイン型の Bluetooth トラッカー StickNFind が、製品版の性能向上と前倒し出荷を発表しました。

StickNFind はコインを数枚重ねた大きさの Bluetooth 4.0 発信器。キーホルダーやリモコン、ペットなどにとりつければ、スマートフォンアプリから距離が認識でき、出歩き&忘れもの警報や失せもの探しに使えます。

もともと出資者への見返りとして3月の出荷を予告していましたが、2月26日の MWC 2013 発表では来週からの前倒し出荷を明らかにしています。開発者いわく、予定期日前の出荷は「クラウドファンディング業界初」。それもどうかと思いますが、と もあれ頼もしい話です。

StickNFind は IndieGoGo で出資を募った時点で、すでに実働するアプリと小型化まで済んだプロトタイプを製造しており、量産資金7万ドルの目標に対して短期間で93万ドルの出資が 集まっていました。前倒し出荷にいては、開発者が以前の経歴からサプライヤと長い協力関係を確立していたこと、また最初の2万個については万全を期して米 国内で生産したことを理由としています。


また今回の発表では、製品版の通信距離およびトラッキング精度が以前の予告仕様より向上したこともあわせて明らかにされました。

まず通信可能距離は、最大100フィート (約30メートル)から、最大150フィート (約45メートル)へ。これは独自デザインのアンテナと、信号を減衰させない樹脂製ケースによるものとされています。

もうひとつは距離認識の精度向上で、こちらは特許出願中の独自アルゴリズムと手法により、2インチ単位の分解能を実現するとしています。


StickNFindのアプリでできることは、複数ステッカーに名称をつけて管理(同時利用は20個以下を推奨)、圏内にあるステッカーをレーダー風に距 離表示、内蔵のブザーを鳴らす、一定距離より離れたとき (置き忘れたとき)通知、逆に圏内に入ったときに通知など。

距離が分かるだけでGPSのように位置が分かるわけではありませんが、レーダー「風」表示を見ながら利用者が動くことで距離の増減をみて近づいてゆくこと はできる仕組みです。

アプリは iOS および Android 4.1以降向け。デバイスが Bluetoth 4.0 Low Energy に対応していることが必要です。(iPhone ならば 4S以降、iPadならば旧あたらしいiPad(三代目)以降など)。


バッテリーは形状から分かるように市販のボタン型電池。駆動時間は利用状況により約1年。

StickNFind は現在、リンク先の公式サイトで3月出荷分の予約を受付中。価格は2個50ドル ~ 5個110ドル ~ 10個 210ドルなど。また四月からは、小売店での店頭販売も開始する見込みです。



http://japanese.engadget.com/2013/02/26/bluetooth-sticknfind/