月曜日, 2月 18, 2013

見ずに打てる文字入力アプリ Fleksy が iOS版無料化、がしかし、

DNP Fleksy predictive 
keyboard is free for iOS now and forever

画面を見ずに欧文が打てるキーボード Fleksy が、iOS版アプリを無料化しました。Fleksy は一般的な QWERTY 配列を採用しつつ、読み上げと賢い推測・訂正、ジェスチャ操作で画面を見ても見なくても入力できるシステム。


配列としては、スペースやシフト、記号などを廃してひとつの文字を大きく、3段にした QWERTY キーボードを使います。各キーの上で指を滑らせれば、たとえば「B、ブラボー」式に VoiceOver で読み上げてくれるため、画面を見ずに音だけでも、手がかりのない平面をタッチして文字の場所が分かります。

これだけではいかにも時間がかかりそうですが、Fleksy のキモは強力な単語推測と訂正機能を持っていること。単語中の文字を正確に打つ必要がない、というよりほぼ全部間違って打っても、字数や相対的な位置から 賢くユーザーの意図を推測して、候補をリアルタイムに読みあげてくれます。

推測候補はかなり幅広く出してくるうえ、下フリックで次々と候補を読み上げてくれるため、候補選びと決定にも画面を見る必要がありません。決定 (スペース)は右フリック。

そのほか句読点や数字モード、辞書にない言葉を入力するためのモードなどさまざまな工夫が施されており、本来の視覚障害者以外にも、適当かつ高速にテキス トを入力するシステムとしても使えるのが面白いところです。(いわゆる、ユニバーサルにしようとしたら誰にとっても高性能な道具が出来た系。)

Fleksy は iOS版を無料化しましたが、ご存知のように iOS ではアップルが文字入力システムの入れ替えを許してないため、スタンドアロンのアプリとしてしか使えません。連携機能はクリップボードにコピーする、ツ イートやメールで開くなど。

また開発元 Syntelliaいわく、これが標準キーボードと置き換えて使えたら!という多数のユーザーの声があったことから、メニューには「アップルのティム・ クックに代替キーボードの採用を許すよう求めるメールのテンプレを開く」まで用意しています。なお、代替IMEとして使える Android版は現在開発中です。




Fleksy (App Store)