木曜日, 10月 25, 2012

幸せを感じる年収や通勤時間:統計からの回答

心の満足とは、お金や友達の数、子どもがいるかどうかなどといった外的な要素にも 大きく影響される。ちょうどいいバランス点はどこなのか、研究の結果を調べてみた。

jannem/Flickr。大阪で2006年に撮影。キャプションには「通勤時間の一般的な過ごし方」とあ る。

幸せは自分の内側から生じると説く本もある。しかし現実的になろう。心の満足とは、お金や友達の数、子どもがいるかどうかなどといった外的な要素にも大き く影響される。そして、それらはたくさんあればいいというものでもない。ちょうどいいバランス点はどこなのか、科学的調査の結果を調べてみた。

幸せを感じる仕事時間

答えは「1週間に33時間

仕事が少ないって? それは悲しい。仕事が有りすぎるって? それも悲しい。

ヨーロッパと米国の勤労者の統計を分析した、スイスのルツェルン大学のサイモン・ルーチンガーに よれば、1週間に33時間が適正だという。もっとも、仕事があればの話だが。

幸せを感じる年収

答えは「75,000ドル」。

お金があれば幸福が買える──ある程度までは。(2002年のノーベル経済学賞を受賞した米国の心理学・行動経済学者)ダニエル・カーネマンとアンガス・ディートンは、「Gallup-Healthways 健康指数」を分析してこう結論した。

※1,000人の米国人を対象にしてGallup社が行った45万件にのぼる調査データを、「人生の評価(Life evaluation)」と「主観的な幸福感(Emotional well-being)」について分析。論文によると、前者は年収と比例するが、後者については、年収75,000ドルまでは収入に比例して増大する が、75,000ドルを超えると比例しなくなるという。「低い収入は低い人生評価と低い幸福感につながる。高い収入は高い人生評価につな がるが、幸福感につながるとは限らない」。なお、2008年の米国の一世帯あたり平均年収は71,500ドル


幸せを感じる子どもの数

答えは「1人

子どもをひとり持つと、まったくいない場合よりも親は幸せになるという統計は多い。しかし、子どもの数はアイスクリームの数とは違って、多ければ多いほど 幸せになるとは限らないようだ。また、子どもたちが家を去ると親の幸せは増 加する(日本語版記事)という。

幸せを感じる通勤時間

答えは「20分

スイスの研究者アロイス・スタッツァーとブルーノ・フライによれば、20分は問題ないが、30分をすぎると不満が募ってくるという。

※両氏は、「通勤に1時間を要する人の場合、職場に歩いて通える人と同程度の満足度を得るためには、その人よりも40%多くお金を稼がなければならない」 と述 べている(日本語版記事)。両氏には邦訳著書『幸福の政治経済学―人々の幸せを促進するものは何か』がある。


TEXT BY JUDY DUTTON
TRANSLATION BY ガリレオ







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